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2005/5/27 おちくぼ物語(古典 其の13)「とりかへばや」に続いて今回も面白い古典です。 「落窪物語」 タイトルからは内容が想像もできませんよね。 面白そうでもないし。
中納言さまのお屋敷に宮筋(天皇家の血を引く)の姫君がいました。 母親は亡くなっているので、もう1人の北の方(継母)に育てられています。 北の方には4人の娘がいまして、実の娘よりも血筋がよく、 美しく賢い姫君をど~しても可愛がることができません。 屋敷の落ち窪んだ部屋に押し込んで、縫い物ばかりをさせていました。 「落窪の君」というのが姫君の呼び名です。 (淀殿の時には良くないと書きましたが、この時代の敬称の君は姫君の意です)
登場したのが右近の少将(エリート貴族のスターポスト)です。 美しく、虐げられている姫君に恋をして、 なんとか救い出してあげたいと思い、姫君を盗み出し とうとう自分の屋敷に引き取りました。 (妻問婚ですが、正室は自分の屋敷に引き取ります) 姫君は三位の中将(少将が出世した) の北の方(正式な奥様)として 敬われて幸せにくらしましたとさ。 あれ?? 似たような話を聞いたことがありませんか?? そうです。シンデレラです。 1000年前に日本でもこんな物語が作られていたのです。 そして話の本番はこれからです。
お姫様は、昔の北の方からの虐待は忘れておっとりとしていますが、 新中納言(また出世した)をはじめ、 お姫様の乳姉妹の阿漕(のちに衛門と改名) や その夫、帯刀(たちはき・宮廷の警護人) は忘れていません。 あの手、この手を使って、北の方をギャフンと言わせようと奮闘します。 これでもか?!というような復讐にも北の方はギャフンとは言いません。 どうしてどうして、ココまでくると見上げた根性です。 さあて、どうしたものでしょうかね? このお話も平安王朝物とは思えないくらいドタバタ していて テンポがよく面白いです。
「源氏物語」や 「枕草子」が上流貴族文学とすれば、 こちらは中流貴族文学といえましょう。 紫式部や清少納言が地下人といっている 帯刀や侍女クラスの身分の人間が活躍します。 「源氏物語」ではありえないシーンがあります。 公達(きんだち・貴公子のこと)が牛フンの上にしりもちをついたり、 じいさんが下痢をしたり・・・(失礼) 「枕草子」では「面白い話だけど、食事のシーンや 下品なシーンが多く見るに耐えられない」と書かれています。 (当時食事のシーンは下品とされていました。 延び延びになっていますが、伊勢物語「筒井筒」のラストで説明しますね) この物語は源氏物語や伊勢物語のような雅な物語ではなく 中流~下流貴族向けの大衆文学のようです。 王朝文学だけが平安物じゃないのよ。 とっても面白いです。 ハッキリ言って私は大好きな物語です。 评论 (8)
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